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サマータイムは「働き方改革」・8時間労働制解体攻撃そのもの

安倍自民党政権は東京オリンピックを口実にサマータイムを導入しようとしている。これは働き方改革と一体の8時間労働制解体攻撃である。過重労働、健康被害、システム障害など百害あって一利なしのとんでもない大攻撃である。東京オリンピックもろともサマータイム導入攻撃を粉砕しよう!

自民党の2020年オリンピック・パラリンピック東京大会実施本部の本部長を務める遠藤利明は9日夜のNHKの番組で「サマータイムは東京オリンピック以後も継続する。2年限定ではなく、オリンピックのレガシーにしたい」と述べた。レガシーとは小池百合子がキーワードにしている「遺産」である。

サマータイムは日照時間の長い夏の一定期間、時刻を1~2時間早める制度で、欧米で導入例が多い。実際のところ、サマータイム導入はただ2時間早く出社して、帰る時間はいつもと同じといった状況になる可能性が非常に高い。小売業やサービス業は営業時間を大幅に変更させることが予測され、ここでも労働時間が長くなる。保育園の事ひとつ考えてみてもこれがどういう破壊的事態を生み出すかは明らかだ。2時間朝が早くなるということは子供にとっても親にとっても、保育園の労働者にとっても大変な問題だ。鉄道、飛行機などの時刻表の変更とそれに伴う労働条件の変更も大変な事態だ。朝夕の通勤時間帯に合わせたダイヤをどうやって調整するのか? 病院や養護老人ホームの朝が2時間早くなるとどうなるのか? 患者の健康は? 高齢者の生活のリズムは? 

日本では、1948年から51年にかけてサマータイムを導入していたことがあるが、その際も残業量が増加して労働環境が悪化したことから廃止されている。2004年から3年間、北海道では札幌市を中心に705の企業や行政機関の約3万人が参加したが、利点はみいだされず破綻した。

通常よりも2時間ずれた生活をいきなり強いられることで睡眠不足などを引き起こし、心疾患をはじめとした様々な病気を引き起こす可能性が指摘されている。夏に自律神経が乱れる人が多い。これだけ猛暑になっているのに、いきなり睡眠時間が2時間ずれたら、本当に多くの人が命に直結するような事態になる。とくに、心筋梗塞を発症するリスクが高くなることが報告されており、事実、ロシアでは2011年にサマータイムを廃止しているが、その原因も心筋梗塞で救急車を出動する回数が増えたからだとされている。

マラソンは8月9日の最終日に7時スタートにすると言われている。しかしそれでもゴール時間の9時過ぎは30~35度になる危険性が指摘されている。そこでサマータイムを導入し、サマータイムの7時スタートにしようというのだ。しかしそんなことをしなくても5時スタートにすれば良い話なのである。

事の本質は火事場泥棒のようにオリンピックを口実にして労働者から時間を盗もうというのであり、マラソン選手の命を考えてのことではない。粉砕あるのみだ!

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