労働相談・労働組合づくり相談

会社側が就業規則違反を行った場合はどうなるのか?

就業規則をめぐっては労働者が就業規則違反を行った場合はどうなるのか? 懲戒処分の内容はどのようなものか? というのが労働相談の時の一般的な問いである。会社側は就業規則を楯にして懲戒処分を行うことがある。その時「就業規則なんか見たことがない」という職場もある。就業規則は従業員に周知徹底されていなければならず、誰も見たことが無い就業規則は単なる会社の内部文書に過ぎなく、就業規則足りえない。周知されていない就業規則で懲戒処分を行うことはできない。

就業規則は当該事業所の労働者の労働・生活を規律する強大な権限を持っている。事業経営上で使用者が定める職場規律や労働条件に関する規則が就業規則である。

就業規則第93条は「就業規則で定める基準に達しない労働条件を定める労働契約は、その部分については無効とする。この場合において無効となった部分は、就業規則で定める基準による」と書かれている。会社側が就業規則違反を行った場合どうなるのかという疑問が生じる。

こういうことがあるのか否か? あるのである。都庁議事堂レストラン解雇撤回闘争の労働委員会が7月26日と8月1日の2回にわたり審問が行われた。この2回目の審問でKさんを採用した元店長を「はなまる」はわざわざ京都から呼んで証言を行わせた。Kさんの雇用契約書の控が会社側とKさんが所持していたものの雇用期限の違いについて証言して、2107年4月末日の会社控が正当なもので、Kさんが控として所持していた2016年10月末日が雇用期限の控は機械的なミスによって生じたもので、4月末日をもって雇止めしたのは正当という立証をしようとしたのである。

しかしながら「はなまる」の「パート従業員就業規則」には第5条で「会社は労働契約の締結に当たって期間の定めをする場合には、6ケ月の範囲内で、契約時に本人の希望を考慮のうえ各人別に決定し、別紙の雇用契約書で示すものとする。」とある。

Kさんが2016年9月5日~2017年4月30日まで、8カ月の雇用契約を結んだのは就業規則違反である。武井は10月末と4月末が「はなまる」の半年ごとの雇用期限の終期と証言した。その場合始期は毎月変わるのである。就業規則に基づいて雇用契約を結ぶとして、9月が始期であるならば10月を終期として2カ月契約をして、それから11~4月まで6ヶ月契約を結ぶのが就業規則に違反しない唯一の雇用契約なのである。そうであればKさんの控である10月末日の控が就業規則に準じた雇用契約であり、会社控は就業規則違反である。そうであるならば就業規則違反に基づく雇用契約書は無効であり、10月末日の雇用契約書が正当なものである。2カ月契約が黙示の了解の上に成り立ち2カ月契約が暗黙のうちに自動更新されてきたいう我々の主張の正当性が改めて明らかになったのである。

関連記事

コメントは利用できません。