労働相談・労働組合づくり相談

全国協第12回大会を開催

 私たち合同・一般労働組合全国協議会は10月、東京都内で第12回目となる定期大会を開催しました。全国協はこの間、階級的労働運動派の合同労組・ユニオン運動が現実的・具体的・実体的に成立しうるかどうかをかけて全国各地で奮闘してきました。

◉コロナ禍での闘いの経験のうえに

 とりわけ年頭から焦点化した新型コロナウイルス問題は私たちにとっても大きな試練でした。職場における感染対策や休業補償、解雇・失業問題は、数倍・十数倍規模の階級矛盾・資本攻勢として現場労働者に襲い掛かってきました。全国協は直後からコロナ労働相談のチラシを作成し、労働相談ドットコム(ネット上の労働相談ポータルサイト)を開設し、対策会議を週1回ペースで行い、情勢や全国の闘いを集約し、方針を検討し、闘いと組織化を進めました。

 タクシー会社やコールセンターなど、全国のさまざまな職場での雇い止めや解雇に対して緊急の団体交渉やストライキを闘いました。各々の職場で感染対策や休業補償を求める要求書を出し、団体交渉なども行ってきました。

 またコンビニ関連ユニオンは、セブンイレブンで千店舗以上の時短営業や公取委の是正指導をかちとるなど巨大コンビニ資本を追いつめてきました。コロナ感染が続出する郵政職場では、個人の問題を団交で取り上げない既成労組に変わって郵政非正規ユニオンと地域ユニオンが連携して不当なスキル「評価」を粉砕するなど、様々な闘いを展開してきました。

◉未組織労働者の組織化を!

 全国協は昨年の大会で、職場・地域・業種を問わず未組織労働者の組織化に着手することを再確認し、何よりも問題なのは多くの労働者にとって労働組合が存在しないこと、団結と闘いの機会が奪われていることを打破することだと議論してきました。

 今回の定期大会では、昨年化の約1年間の闘いについて全国のユニオンから報告を受け、労働相談活動や団体交渉、そして職場組織建設に向けて、自己変革を意識しながら少しずつ前に進んできたことを実感させるものとなりました。小さな勝利、わずかな前進であれ、原則的に闘うこと、団結に依拠して闘うことこそ最も現実性があり展望を生み出すことを経験的にもつかむことができました。

 「我慢して働く」のでも「黙って辞める」のでもなく「労働組合の力で職場を変える」という第3の選択肢を示すことが必要です。社会の主人公である労働者が職場から団結して闘うことこそが労働者階級の現状を転換する力です。新型コロナと新自由主義の崩壊がもたらす倒産と大失業の問題はこれから本格化します。全国協にとって本当の試練と飛躍の時はこれからなのです。

 大会での議論では、これから初めてストライキに入る予定だというユニオンや、初めての職場分会ができた地域合同労組など、コロナ情勢に立ち向かう中で全国的な活性化を生み出したことが報告されました。2月に開催した全国経験交流会などが、各地の闘いを活性化させています。

 方針として、基本的・基礎的な組合活動の確立、職場組織の建設、業種別・職種別の組織化、非正規・女性・外国人労働者の組織化などの具体的課題を検討しつつ、階級的労働運動派の合同労組・ユニオンとして具体的な運動と組織をつくること、そのために何が必要なのかを実践の中からつかみとることなどを議論しました。

◉時代に通用する労働組合へ

 まずは、基本中の基本の活動をしっかり行うこと、そのための準備を開始することです。それぞれの地域において、闘う地域合同労組、原則的に闘うユニオンとして認知されることが必要です。「本気で職場を変えたい、闘う意欲があるなら全国協に相談してみたら」と言ってもらえるような存在にならなければなりません。

 そのためにも現状のままでは到底前に進むことはできません。各ユニオンの役員・活動家が活動量や活動スタイルを一新して取り組むことも必要です。しかし何よりも、すべての組合員、そして今後ともに闘う労働者が、その労働者性・戦闘性を発揮し、労働者の団結によって事態を切り開いていくという全国協の作風をつくりだすことが求められていると思います。

 会社に知られないように非公然で仲間と準備会をつくり、規約や要求をつくり、役員体制を確立して大会をやる。結成通知や団体交渉の申し入れ、時には社長室にみんなで押し掛けて組合結成宣言を読み上げて要求書を突きつける。初めての経験で緊張して前日は眠れないかもしれない。初めて社長と会話する労働者もいる。そういう労働者が自分たちの言葉で、自分たちの労働に根差した言葉と実感で社長を追及する。

 ――こういう労働組合としてのオーソドックスなプロセスを現場労働者が集団的に体験し、団結を強化し、集団的労使関係にしていく。こうしたことを職場の労働者とともに闘い抜ける存在に全国協もならなければなりません。

 さらには非正規公務員や郵政、医療・介護など、各産別における闘いと組織化においても地域合同労組・ユニオンは一定の有効性を発揮できる面があるとも思います。労組交流センターの各産別部会とも協力して、地域や産別の組織化戦略を練り、オルガナイザー等を配置し、職場少数でも地域的な支援・共闘の力で組織化にチャレンジしていきたいと考えています。

 今こそ、そして改めて、新自由主義という逆風に立ち向かって階級的労働組合として新たな地平をつくってきた動労千葉や関西生コン支部、港合同の3労組の闘いの歴史、そして闘いの姿勢を学ぶことが必要です。職場・地域から小さくともたくさんの闘いを結集させ、労働運動再生の道を示すことが必要です。来年の15回大会まで、階級的労働運動派の合同労組・ユニオンとしてなんとしても発展を期したいと思います。

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