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『棘2』上映運動の力で関生弾圧を打ち破ろう!

月刊労働運動9月号より

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『棘2』上映運動の力で関生弾圧を打ち破ろう!

関生弾圧を許さない東京の会 清水彰二(群馬合同労組)

 2021年7月13日の大阪地裁で開かれた全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部・武建一委員長に対する判決公判。権力と資本の狙いを打ち破り、驚異と思える実刑8年の判決を粉砕した。傍聴した『棘2』の杉浦弘子監督によれば、執行猶予の主文を聞いて、大阪広域協組の幹部がぶ然として立ち上がり法廷を出て行ったそうだ。この日の判決の意味を象徴している。

 関西生コン支部に対する弾圧は3年前の8月、突然の武建一委員長の逮捕劇から始まる。最初のドキュメンタリー映画『棘』では、武建一委員長の姿が出てくるのは、2018年8月25日の業種別ユニオン研究会の講演会に登場する。その3日後に武建一委員長は、無謀にも国家権力によって641日の勾留をされてしまう。理不尽なことだ。


『棘2』について、杉浦弘子監督は語る。(ニライカナイ塾HPより)

『武建一委員長の心の声を聴きたい!これが「棘2」の原点である』。

「ひとの痛みは己の痛み」と、人のために命を投げ出し、権力と闘う武建一委員長ですが、ふと考えると自分のことは後回しと、ほとんど語られていません。いつも武建一委員長を思い描くのは、今の世に、政治を問い、労働者や市民の仲間の団結を呼びかけ、人間が人間として生きやすい世の中にしたいと奔走し、奮闘する姿です。19歳で奄美群島の徳之島から大阪に出て生コンクリート会社に就職。しかし、仲間の理不尽な解雇をきっかけに労働組合を立ち上げますが、それ以降すべてに渡って「ひとのため」に尽くしてきた』『武建一委員長は言います。「私の顔は、半分は闘う顔、半分は優しい顔と言われるんですよ」と。まさに、顔は人そのものを映します。その両面を持つ人間、武建一、そして、武建一委員長が捕らわれていた2年間の組合員たちの闘い、支援者たちの闘いを追いながら、「関生弾圧がなぜ起こるのか」また「どのように弾圧が起きるのか?」とういう最大の疑問に一石を投じます。そして「棘」同様に「棘2」もファンタジーです。』

 『棘2』の「顔」にこだわり抜いたポスターの意味がここにある。

 そして『棘男2』を書いた平林猛さんについても。

『昨年(2020年)5月1日、「棘男」の著者平林猛がメーデーの帰りに転倒、緊急入院。脳挫傷。「武建一さんが解放されたらインタビューして『棘男2』を書く!」と言っていた矢先の出来事だった。回復は見込めないというほど重いものだった。記憶、文章を書くことは望めない、そう医師から告げられた。そして武建一委員長が解放される。そこから平林猛の怒涛の生還劇が始まる!そして奇跡が起きた。パソコンで文字を打てるようになったのである。しかも文章を!「武建一さんに命をもらった!」とこの1年間、筆を折らず、命をかけて執筆してきたのが「棘男2」である。』(ニライカナイ塾HPより) 

 この二人が魂を込めたドキュメンタリー映画『棘2』の上映が始まった。

 私はサポートを頼まれて、浦和のスタジオと関生支部をオンラインで結んだ同時上映試写会に立ち会わせてもらった。

 映画を観て、武建一委員長の「3倍返しする」と気迫あふれる姿を見て涙があふれた。

 『棘2』や『棘男2』がなぜ人の心を動かすのか。武建一委員長の労働組合指導者としての生きざまがあり、そこに自分の人生を重ねる杉浦弘子監督や平林猛プロデューサーの心があるからだろう。

 関生支部に対する弾圧は、曲がりなりにも労働組合運動に未来を託し関わってきたすべての人に、ひとつの歴史選択を問うている。この弾圧を許して、労働運動の未来があるのかと。

 私はと言えば、関生型の業種別ユニオン運動について、この弾圧を通して、初めて色々と学ぶことができた。私が日ごろのユニオン運動の中で直面している新自由主義がもたらす非正規化やさまざまな分断。これを乗り越えていく大きなヒントを、関生や木下武男先生から得ることができた。

一方で、幸いにして私たちは国鉄闘争という、新自由主義と対決する軸を持っている。労働組合運動の可能性に揺るぎない確信がある。この映画『棘2』というすばらしい作品を使って、上映運動をまきおこし、関生弾圧を打ち破ろう。自らの殻を打ち破って、職場・地域・産別業種別へ打って出よう。『棘2』を全国で上映運動を組織しよう。

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